前田健

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BCS BaseBall Performance 代表
前田健

Ken Maeda

社会人野球の名門・日本石油ENEOSで9年間コンディショニングコーチを務める。03年阪神タイガース・星野仙一監督から入団を要請され一軍トレーニングコーチに就任。同年18年振りのリーグ優勝に貢献。野球動作の改善のメカニズム論のパイオニア。

小学校3年生位までは、神経回路の発達が加速的に上がる時期。夢中にプレーする内に沢山の事が身に付きます。野球に慣れ親しむのに大切な時期。野球が上手くなりたいと思うなら、反復練習を!その為には環境が一番大切。成長に一番影響を与えるのは環境。自主性のある選手(子ども)にはこれ以上ない練習環境です。

小さい頃から野球に親しむメリット

小学校3年生くらいより前の時期は発育・発達の段階でいう『プレ・ゴールデンエイジ』と呼ばれる年代に当たります。この頃は、ひとつの動きを行うごとにひとつの神経回路が生まれるくらい、神経回路の配線が加速的に出来上がっていきます。この段階では、野球の専門的な細かい技術を覚えるというよりも、見たまま感じたままのイメージに従って体全体で技術を吸収するのが特徴で、夢中になってプレーをしているうちに、知らず知らずのうちにたくさんのことを身に付けてしまいます。
そのため、楽しさを感じさせながら、得意になってボールを投げたり打ったり走ったりするように、まず、野球そのものに慣れ親しむことから始めていくことが大切です。
この『プレ・ゴールデンエイジ』を過ぎても、フォームの癖を直したり、いろいろな技術を身に付けて上手くなっていくことはできます。しかし、もっと選手としての根底に流れる、深い意味での感覚的な部分、選手にとっての自然な部分についてはこの頃に培われたものが基礎になって選手の将来を大きく左右するのです。
野球未経験者や女性が上手く投げたり打ったりできないように、野球の動作は運動としては複雑で難しい部類に入ります。ですから、この『プレ・ゴールデンエイジ』の頃に、野球の動きを何度となく経験していることが大切で、まず慣れ親しみ楽しくプレーし始めることが大切なのです。

日々練習を反復する重要性

練習による技術の習得には3つの段階があります。1つ目は、意識してある動きが1度できるようになる段階。2つ目は、1度できたものが2度、3度とでき、できる確率が徐々に高まっていく段階。3つ目は、それが10回中10回でも100回中100回でも、それまで意識してできていたことが、無意識でも何度やってもできる『自動化』の段階です。
1度できたことは、繰り返し練習すれば必ず毎回でもできるようになっていきます。しかし、意識してやっとできているうちは、練習をサボればあっという間に忘れてしまいます。毎回完璧にできなくても、ある程度高い確率で無意識にできるようになるレベルまで『自動化』させない限りは、技術は一進一退を繰り返すのです。そして、できるようになったかに思えた技術も、試合で発揮するには本当の意味で体に定着させる必要があります。
このことは、野球を続けている限り、上を目指す限り際限なく続いていきます。相手のレベルも上がり、それに応じて自分のレベルも上げていかなければならないからです。
つまり、本当に「野球がうまくなりたい」「試合で活躍したい」「将来も野球を続けていい選手として活躍したい」と思うのであれば、来る日も来る日もひたすらに練習を反復し続けることが野球選手としての成功の階段を一歩ずつ確実に上っていけるたったひとつの方法なのです。

環境の重要性

「小さい頃から野球に慣れ親しむこと」が大切だとしても、今の子供達は、遊びで野球をすることも少なく、ましてや、昔のように石を投げたり、メンコで遊ぶことなどほとんどありません。自然の中で、遊びの中で野球の動きを覚えるような機会は無いに等しいほどになっています。つまり、今の社会では、残念ながら野球に慣れ親しむのに環境のお膳立てが必要になっているのです。
また、「日々練習を反復すること」で成功を収めた好例として、イチロー選手がバッティングセンターで毎日練習したことは有名ですが、練習をしようという自発的な意欲があることは大前提として、その意欲を十分に行動で発揮させ、意欲が持続するのに足りる環境というものが、彼の潜在能力を際限なく引き出したであろうことは想像に難くありません。まず何よりも本人の自発的な意志が大切ではありますが、環境が意志を満たし、それによる成功体験が次なる意志を生み続けるのです。
兄が野球を始めたことで、それにくっ付いていって野球を始めた弟が早くから才能を開花させるなどというのはよくある話ですが、これなどは、早く慣れ親しみ、毎日のように練習できる相手が近くにいて、自分が上手くなっても常に一歩先に行く目標が目の前にあったという環境の結果です。
兄弟も環境、進んだ学校がどんな風土だったか、プールがあるかないかも環境、学習塾に通わせた、書道教室に通わせたというのも環境、チームの指導方針も環境。このように環境の形は様々で、その環境が自然にあったものか、意図的に与えたものかに関わらず、結局、人の成長に一番影響を与えるのは環境なのです。
いつでも自分がやりたいときに好きなだけ投げられて、好きなだけ打てるというのは、自主性のある選手にとってはこれ以上ない練習環境です。

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